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落雁と季節の会 sukiraku.exblog.jp

落雁作りから広がる、日本の四季や行事、色、味、もてなしをマニアックに伝える 作り・包み・味わう会


by ぺたこ&鳴海彩詠

始まりは、3.11 から。

「落雁と季節の会」は、今年で5年目を迎えます。
あの震災のあった翌年から始まりました。

始まりは、3.11 から。_a0254466_23003529.jpg


あの日、ペタコ&彩詠は新橋演舞場で歌舞伎を観ておりました。
幕の途中での揺れ。
暫くはそのまま舞台を続けている音羽屋と播磨屋。
どうにもなくなり一時中断。
そして、閉会を静かに告げる二人。
とても印象に残っています。
それから、大変なことになっている!と知り、先ずは腹ごしらえしとかないと…と銀座で飲み、各々帰る手段を模索しました。
テレビで一瞬にして全てが飲み込まれていく様は、人の無力さを感じ、今までそこに脈々と受け継がれていたものを0にしてしまう怖ろしさ。
そんなこんなを感じ考え、ちょうど色々な昔からの伝えられてきたことが曖昧になり、正しく伝わっていけなくなっている現実も知り、色々な危機感を持ちました。
「落雁と季節の会」はそんな背景のもと、昔からのことを今一度掘り下げて、伝えていくべきこと、残していくことを新しい見せ方や伝え方をして、自分たちも学び直しながら、それらを共有する機会をと思い、はじめました。

「落雁」という和菓子のなかでもあまり実態をよく知られておらず、ただ甘い砂糖の塊…と感じられているお干菓子も、実は紐解けば奥深く、まだまだ美味しく美しい可能性ある和菓子。
なんでもポチっと手に入れることが出来る世の中になり、その場でしか味わえない、体感することができないことも本当に少なくなりました。

「落雁と季節の会」のワークショップは、基本は〈作る・包む・味わう〉の少し長い3時間になります。
自分で手を動かして作り、その場で味わうことは、記憶にとても残ります。
食べることは、生きることでもあります。

そんな想いで、細く長く、季節に応じた事柄を共に共有し、次へ繋げていってもらいたい、と思っています。

今年の最初の開催もすぐそこ。
4/9(土)・10(日)14:00〜17:00
西荻窪 古民家 一欅庵(いっきょあん)1F 和室

3/26(土)11:11〜 受付開始

始まりは、3.11 から。_a0254466_23003506.jpg


初めてワークショップで作ったのは、桜でした。
今回も桜の貝を作ります!
by love-rakugan | 2016-03-11 22:57